植毛｜切らない方法ある？植毛の最先端技術は今コレ！

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植毛｜切らない方法ある？植毛の最先端技術は今コレ！

植毛というと後頭部や側頭部の皮膚をメスで切った上で、それを前頭部や頭頂部といった薄毛になりやすい部分に移植していくことが多いとイメージされがちです。ただ植毛では絶対に皮膚を切るのかと言われるとそうでも無く、中には皮膚を切らないで毛根を採取して移植する方法もあるのです。この切らない植毛となっているのがFUE法と呼ばれる方法です。通常の皮膚を切って毛根を移植する方法はFUT法と呼ばれているのですが、FUE法では皮膚を切って毛根を採取するのではなく専用のパンチと呼ばれる機械を使って毛根の採取を行います。パンチは毛根部に対して1ミリ程度の穴をあけて毛を採取していくことになりますから、そこで皮膚を切開する必要が無いわけです。この方法のメリットはまず何よりも「皮膚を切らないため皮膚の縫合が必要無い」ということです。皮膚の縫合はかなり大きな傷跡を残してしまうことになりますし、また肉体的な負荷もかなり強い物になってしまいます。しかしFUE法であればパンチで毛根をくりぬいてくるのですから縫合の必要が無いのです。ただしデメリットとして必ず押さえておかなくてはならないのが、パンチで毛根をくりぬいてくるために毛根の生存率がやや低くなることです。FUT法と一律に比較できるわけではないのですが、一般的に95％ほどの高い定着率を誇るFUT法に比べてFUE法はそれから10％程度定着率が低下するとされています。これはパンチで毛根をくりぬく際に毛根を傷つけやすく、それによって移植先で十分な機能を発揮できなくなるケースが多いからです。現在広く採用されているSAFEシステムと呼ばれる方法が出てきたことによって毛根切断率は格段に低下しましたが、それでもFUT法よりは切断率が高いのはやはりデメリットです。また一本ずつ毛根を採取してくる以上は手術にかかる時間も長くなりますし、それによって費用負担の増大があることも否定できません。移植先の面積にもよりますが10時間ほどかけて手術を完了させるケースも多いため、広範囲の植毛に関してはあまり向いているとはいえないのです。とはいえ皮膚を切らないことによって生じるメリットは大きい物がありますし、移植先の面積が狭いのであれば費用増・負担増もある程度緩和されます。「皮膚を切らない」ということで強い魅力を感じてしまうものですが、実際に植毛を行う際にはメリットとデメリットをしっかりと知った上で判断するようにしてください。