植毛の種類|知らないと怖い方法別デメリットまとめ
医療技術が発達した現在の自毛植毛の分野は、様々な手術法が確立され、安全かつ正確な移植が可能となってきています。一昔前はパンチグラフト植毛が主流とされ、10本以上の髪をまとめて採取し一気に移植することで、手術時間も短くできるなどのメリットがありました。この手法は定着率は高いものの、まとまった毛を移植するため、生え際や毛の向きが不自然に仕上がるなどのデメリットが存在し、今ではあまり採用されていないようです。その他にも単一植毛法やフラップ法といった種類もありますが、現在はFUT法かFUE法を採用するクリニックがほとんどで、薄毛に悩む人達が施術後におすすめするのも、この2つの種類となっています。FUT法とは毛包単位で移植することからこの呼び名が付けられ、メスを使って細長い帯状に切り取ることで、高密度の移植が可能となっています。しかし、切り取られた部位を縫い合わせることになるので、線状の傷跡が残ることから、FUT法の施術を受けることに躊躇する人もいるようです。実際にはクリニックごとの技術差があるため、縫合が上手いところでは、傷痕がほとんど残らないというところもあります。採取される部位は側頭部か後頭部で、髪の毛がある程度伸びていれば、少しの傷なら目立たないものです。どうしても気になるという人は、トリコフィティック縫合法と呼ばれる方法を利用することで、傷の太さが1mm程度まで抑えられるので、この技術を採用しているクリニックを利用するのもいいでしょう。一方でFUE法は、パンチグラフト植毛から変化したメスを使わない方法で、縫合の傷痕ができないとされ、最近ではFUT法と一緒に話題になっています。メスを使わない代わりに、1mm以下の吸引パンチを使って毛包単位に頭皮をくり抜くため、局所的なドナーの採取を必要とせず、広範囲から少しずつドナーを取り出すことが可能です。しかし、採取できる量が少ないため、大量のドナーが必要となる広範囲の移植には不向きとされます。また、移植のためにくり抜いた部位は、米粒のような傷痕が多数残ることから、坊主刈りのような短い髪型にすると目立つというデメリットも存在します。どちらの方法でも痛みはありますが、術後数日で落ち着き、赤みも徐々に引いていくようになります。この2つの方法は、どちらも定着率が高いという利点があり、FUT法では実に95%以上とされています。貴重なドナーを無駄にしないためにも、確実な方法として多くの人がおすすめする方法となっています。
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