植毛後手術跡が気にならなくなるまでの期間ってどのくらい?
自毛植毛とは側頭部や後頭部から髪の毛を毛根ごと採取して、気になる頭頂部や生え際の部分に移植していく手法で、カツラや人工植毛とは違い、よりナチュラルな頭髪を維持できるとして人気のある外科手術です。カツラはどれだけ作りが良くても不自然さは解消されず、遠目から見ても地毛ではないとすぐにバレてしまいます。また、人工植毛では腫れや化膿といった拒絶反応が起こるリスクがあり、何年かに1度はメンテナンスが必要であることから、実用的な増毛とは至りませんでした。しかし、現在の主流になっている自毛植毛は、自分の頭部の細胞ごと髪の毛を移植するため、拒絶反応といったリスクはなく、見た目もまったく違和感のないものとなっています。薄毛や抜け毛の悩みである男性型脱毛症は、男性ホルモンが作り出すDHTと呼ばれる物質が悪影響を及ぼし、前髪の生え際や頭頂部の毛が抜け落ちてしまいます。しかし、側頭部や後頭部の毛はしっかりと残っていることから、物質の影響は受けにくいことが分かっています。自毛植毛はDHTの影響を受けにくい側頭部または後頭部から、毛が生まれてくる細胞である毛包ごと薄毛で気になっている部分に移植するため、原因物質の影響を受けにくい性質も受け継がれます。つまり、後頭部の毛髪を移植した場合は、後頭部と同じヘアサイクルを繰り返すことになり、後頭部の毛髪がなくならない限りは、移植した毛髪も残っているということです。この性質は髪の毛が白髪になる際にも受け継がれ、後頭部が白髪になると、移植した毛も白髪になります。問題は自毛を移植する施術を受けた直後は髪の毛がフサフサだったのに、1ヶ月もすると抜け落ちて元通りになってしまうことです。これはヘアサイクルによる現象で、通常は成長期によって毛は成長し、退行期で動きは止まり、休止期に入ると毛は抜けやすくなり、この期間に新しい毛を作る準備が始まります。毛が生える準備が整うと、休止期に入った毛を押し出すようにして伸びてくるため、髪の毛は自然と抜け落ちていきます。移植した髪の毛も同様に、術後1ヶ月ほど経つと新たな毛を作る準備に入るため、もともとあった毛は抜けていき、2~3ヶ月も経つとその部位に産毛が生えてくるようになります。毛が生え揃うまでの期間は個人差がありますが、1ヶ月に約1cmずつ伸びてくるので、およそ6ヶ月後には2~3cmほど、1年後には8cm以上は伸びているので、その頃には十分に髪の毛が生えそろっていることになります。
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